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建通新聞社四国
2012/08/28

【徳島】13年度事業化へ予算要望 石井警察署耐震化

徳島県警察本部は、防災拠点等となる施設の耐震化で「石井警察署本館」の耐震補強を計画しており、2013年度からの事業化を視野に設計費など関連予算を要望していく考え。一方でこのほかに耐震化などの対策が必要とされる「徳島東警察署本館」「吉野川警察署本館」「阿波警察署本館」「美馬警察署本館」「つるぎ警察署本館」についても、12年度から徳島警察署本館で整備の在り方検討を開始するなど、今後早期に対策が検討される見通しだ。
 防災拠点等となる県警本部所管施設の耐震性能状況をみると、8月現在、12年度から整備着手の板野警察署本館(耐震改修)と運転免許センター(移転整備)を除き、石井警察署本館など前述した6施設が耐震化に未着手の状況。このうち石井警察署本館は、07年度に策定した県有施設の耐震化計画で15年度までに耐震化を図るとした最後の施設とされ、整備が急がれている。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1185平方b。予算化が順調なら13年度から設計、工事が順次進められることになる。
 一方で徳島東警察署本館など5施設については、これまでに改築か廃止、統合などの方針が打ち出されている施設で、施設の耐震化以外に警察機能面も含め一体的な在り方の検討が求められていた。そうした中、ことし7月中旬には本部長の私的な審議会として徳島東警察署本館の整備の在り方を検討する有識者会議が設置され、12年度内をめどに方向性(提言)を打ち出すべく検討が進められている。
 徳島東警察署本館の規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ5747平方b。庁舎の構造や老朽状況から耐震改修は困難との考えから、有識者会議では現地での建て替えか移転改築を視野に治安や防災の上で求められる機能や立地条件などを提言してもらうことにしている。
 このほかの吉野川警察署本館など4施設の具体的な方向性については、詰めのめどは立ってないが統合も視野に関係機関と協議し鋭意詰めていく考えだ。いずれも耐震基準を満たしていたいため施設自体の対応は待ったなしの状況だが、厳しい財政状況の下、警察機能面での整合を一体的に図りつつ、できるだけ早い時期に検討を進めていくことにしている。