トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2012/08/28

【高知】中平梼原線など年度末にルート決定 県

高知県土木部は、四万十市の国道441号西土佐道路口屋内工区と梼原町の中平梼原線で、バイパスなどの建設に向けてルート選定を進めている。両線とも2012年度末でルートを決定した後、13年度以降に詳細設計や用地測量など工事着手に向けた準備を進めていく。
 国道441号西土佐道路の口屋内バイパスは、幡多土木事務所から道路予備修正設計をウエスコ(高知市)に委託して進めている。同バイパスは、四万十市中半から上久保川までの区間で延長3`ほどとなる。途中にはトンネルや橋梁など構造物の建設も計画されており、今回の設計の中で決定する。今後は、13年度に詳細設計や用地測量を行い、14年度から用地交渉に着手する見込み。
 口屋内バイパスから江川崎方面に続く区間には、中半バイパスの整備も計画されている。四万十市岩間から中半までの中半バイパスは延長3`ほどで、トンネルの建設計画もある。今後、口屋内バイパスの進捗状況を見ながら、事業化する方針。
 四万十市の中村地域と西土佐地域を結ぶ国道441号は、地理的・地形的な条件などから幅員が4b前後と狭く、急カーブが多いため大型車の通行や車両の対向に支障をきたしていた。そのため、現在は川登バイパスや網代バイパスで供用開始に向け工事が進んでおり、西土佐道路が開通すれば、高知県内区間の改良が完了する。
 中平梼原線では、梼原町初瀬で須崎土木事務所から道路改良測量設計用地測量をサン土木コンサルタント(高知市)に委託して進めている。
 同線は、幅員が約3bの箇所があるなど狭あいな上、積算雨量が増加するなどの気象条件で通行止めになると陸の孤島となる地区がある。そのため、延長4・7`の区間を改良するためバイパス化を含むルート選定を行っている。11年度に概略設計を行い、いくつかの案が出ているため、今回は、実際に現地で測量するなどして選定作業を進める。12年度末に大まかなルートが決定した後は、詳細設計や用地交渉など工事着手に向けた準備を進める。