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建通新聞社
2012/08/27

【大阪】谷本光司近畿地方整備局長が就任会見、「近畿の魅力発掘し、活力取り戻す」

 8月10日付で国土交通省近畿地方整備局長に就任した谷本光司氏が、8月24日に就任会見を開いた。「近畿地方の活力を取り戻すために、近畿の魅力を掘り起こしていきたい」と話し、国際戦略港湾「阪神港」や淀川左岸線延伸部、近畿自動車道紀勢線などの事業に重点を置く姿勢を見せた。
 近畿地方整備局の役割として3点を挙げる。一つは、社会資本計画重点方針の近畿版策定に向け「自治体や経済団体の意見を聞き、ポテンシャル向上やインフラ整備に具体的に反映できるような計画をまとめる」こと。
 二つ目は“活力”。「GDPで比較すると近畿地方は韓国やオランダと匹敵するが、近年は元気がない」とし、早期に阪神港の整備やミッシングリンク解消を図る必要があるという。特に阪神港は「東アジアの拠点になるべき港」と強調する。
 三つ目は“防災”。8月14日の京都府南部豪雨をはじめゲリラ豪雨が多発する中、「自治体管理の河川でも復旧手法など連携を図らなくてはいけない」。また、長期間、広範囲にわたり大雨が降った紀伊半島大水害を踏まえ、「想定を超える地震、津波、大雨は必ず来る。それに備える方法をハード・ソフトの両面から考えていく」と話す。
 同局の河川部長を務めた2005〜09年は、淀川水系流域委員会などで事業中ダムを継続するか凍結するか、議論が過熱した。「足羽川ダムは手続きに沿って再検証を終え、事業継続が決まった。ダムの完成が遅れ費用が増えるということを考えると、その時間は非常にもったいないが、ダム事業について国民の理解が高まるのであればプラスだと思う」と述べた。