北名古屋市は、「北名古屋ごみ焼却工場」の整備に向けて、2012年度中に都市計画案の検討や作成を進めていく。都市計画審議会に諮り、13年度末までに都市計画決定をする方針でいる。
また、環境影響評価(発注は名古屋市)も並行して進めており、調査・予測・評価の実施と環境保全措置などを検討し、都市計画決定に合わせて環境影響評価準備書や評価書の作成などを順次進めていく。
「北名古屋ごみ焼却工場」は、休止中の環境美化センターの敷地のほか北側の市民グラウンド(7026平方b)や隣接する民間の生コンクリート工場などの用地を利用し、既存施設の解体とともに新工場を建設する構想。新工場の区域面積は約2・6f。20年度からの稼働に向けて、14年度から既存施設の解体工事などに着手する計画だ。
環境美化センターの既存建物の解体工事は北名古屋衛生組合が、新工場の建設工事は名古屋市が担当する。
北名古屋市と豊山町のごみを処理してきた環境美化センター(北名古屋市二子四反地)は、施設の老朽化のため10年度から休止となっており、名古屋市のごみ処理施設に頼っているのが現状。一方名古屋市では、南陽、猪子石、五条川、鳴海の4工場が稼働しており、全体の処理能力の概ね5割を南陽工場に依存している。
新工場の建設により南陽工場の処理規模縮小が可能になり、また富田工場の再稼働も併せ各工場の処理能力の平準化を図り、運搬効率の向上なども推進する。
提供:建通新聞社