名古屋市住宅都市局は、港区の茶屋新田地区に新たな地区計画を定める都市計画の原案をまとめた。同計画はイオンモール(千葉県千葉市美浜区中瀬1ノ5ノ1、岡崎双一社長)と名古屋市茶屋新田土地区画整理組合(山田都照組合長)から提案を受けていたもの。商業施設と交通広場の一体的な整備を誘導することで、生活、交流、交通の拠点の形成を目指す。
茶屋新田地区の対象は、港区西茶屋1、2、3、川園1、秋葉3の各一部。面積は約21・5f。同地区を含む南陽地域は、都市計画マスタープランで市南西部の拠点に位置付けられている。また、茶屋新田土地区画整理事業により、都市基盤や宅地の整備が進められている。
区域の東側約15・6fを商業地区A、西側約5・9fを商業地区Bとし、それぞれ拠点にふさわしい土地利用を図る。
都市基盤施設として、路線バスなどが発着する交通広場と周辺道路との接続通路を整備する。また、歩行者用通路や歩行者用上空通路を整備する。敷地外周には緑地を設ける。
誘導する用途は店舗、飲食店、展示場、遊技場、映画館とする。敷地面積の最低限度は500平方b、建ぺい率の最高限度は50%、商業地区Aの容積率の最高限度は180%とする。緑化の最低限度は10分の2。
区域のうち、床面積1万平方b以上の大規模集客施設を建設することが可能となる開発整備促進区は約18・2f。促進区内には、面積約3000平方bの交通広場、自動車専用通路1号、緑地1〜3号も設ける。
原案に対して出された意見を踏まえ、12月〜13年1月ごろ計画案を縦覧する予定。13年2月に開催する都市計画審議会に諮る見通しだ。
提供:建通新聞社