建通新聞社
2012/08/21
【大阪】大阪府住宅まちづくり部 まちづくりにPPP本格的導入 泉ケ丘など3地区モデル検討 検討業務でコンペ開催
大阪府住宅まちづくり部は、まちづくりにPPP手法を本格的に導入するため、大阪府南部の泉ケ丘など3地区を対象にモデル検討を行う。自律的PPP組織を活用したまち再生手法の検討業務(ランドスケープの観点からのまち再生グランドデザイン策定とそれを支える仕組みの設計)として、企画提案コンペを実施。29日に説明会を開き、9月20日まで提案書類の提出を受け付ける。9月下旬に最優秀提案を選定し、契約を締結する。
PPPは、PFIを含む官民連携のスキーム。資金導入だけでなく、公共サービス事業も民間に開放した形での参入を促すなど国が拡大策を進めている。
府は、人口減少、高齢化の進展により、急速にまちが衰退することを防ぐため、新しい時代にふさわしいランドスケープを描きたいとしている。このため、まち再生のグランドデザインの策定を行い、キープロジェクトの設定を行うとともに、それを実現するためのPPPによるマネジメント組織(自律的PPP組織)の在り方、それを支える仕組みを検討する。
今回、大阪南部の泉ケ丘地区(堺市)、金剛地区(富田林市)、新家地区(泉南市)をモデルに検討。3地区を現状調査した上で、特に泉ケ丘地区についてランドスケープの観点からのまち再生のグランドデザインを策定。PPPの在り方を考える。この結果を府内全域に広げていく。委託上限額は1600万円(税込み)。
コンペへの参加資格は、大阪府の測量・建設コンサルタント等競争入札参加資格者で、ランドスケープの観点を必要とする広域スケールの計画策定実績があることなど。
29日の説明会はドーンセンター(大阪市中央区)で開催。28日までに申し込みが必要だ。担当は住宅まちづくり部居住企画課ニュータウン・密集市街地再生グループ。