静岡県交通基盤部は、2011年度に完成した工事の成績評定の結果(=表参照)をまとめた。それよると、土木工事と建築工事、設備工事の平均点がそれぞれ前年度を上回った。農林工事は前年度を0・2ポイント下回ったものの、土木工事とともに平均点が80点以上となっている。また、総合評価落札方式の対象工事は前年度を0・4ポイント上回る81・6点で、小規模工事などに比べ工事成績が良い傾向が続いている。
土木工事は、本庁(2000万円以上と総合評価落札方式が対象)で199件を検査し、平均点は81・6点。前年度を0・5ポイント上回った。出先では1755件を検査し、平均点は前年度比0・8ポイント増の79・8点だった。両方を合わせた全体の平均は80・0点で、前年度より0・8ポイント増えた。
すべて本庁で検査している建築工事は、42件の平均点が79・3点で、前年度を1・0ポイント上回った。
同じく本庁検査の設備工事は42件で、平均点は前年度比0・2ポイント増の79・7点。
農林工事は、本庁検査の対象が96件で、平均点は同0・6ポイント増の81・8点、出先検査は423件で前年度を0・3ポイント下回る80・3点だった。全体の平均は80・5点で、前年度を0・2ポイント下回った。
また、本庁検査のうち総合評価落札方式の工事は485件あり、平均点は前年度比0・4ポイント増の81・6点となった。
全体として規模の大きな工事と総合評価落札方式で工事成績評定点が高い傾向にある。特に総合評価の対象工事については、小規模な工事に比べて高い傾向が続いている。
一方、建設関連委託業務では、測量・調査業務等(685件)の平均点が78・3点で、前年度を0・1ポイント下回ったほか、設計業務等(795件)は0・1ポイント増の78・2点だった。
こちらも総合評価落札方式を採用した案件74件の成績評定の平均は80・4点で、全体の平均を2ポイント以上上回る結果となっている。
(2012/8/20)
建通新聞社 静岡支社