建通新聞社四国
2012/08/17
【高知】13年度着工へ概算要求 越知道路2工区等
国土交通省土佐国道事務所は、国道33号越知道路(2工区)と国道33号橘防災の2カ所で、測量設計や構造物の実施設計が2012年度末に完了する見込みであることから、13年度から初弾工事に着手する意向で概算要求しており、その結果を見て年内にも13年度の事業内容についての方針が決定する。
越知道路(2工区)は、越知町越知丙から越知丁までの延長3`、道路構造規格は第3種第2級、設計速度は60`。県道伊野仁淀線タッチ部付近が起点となり、仁淀川に架かる新横倉橋(仮称)から新今成トンネル(仮称)を経て立花大橋(仮称)で再び仁淀川を渡り現道に合流するまでがバイパス区間、その後先行供用している終点の3工区(野老山地区)までは現道を拡幅する。
構造物の規模は、立花大橋が延長169b、幅員7・5b。上部は鋼2径間連続2主箱桁、下部は逆T式橋台2基、柱式橋脚1基となる。実施設計は近代設計(高知市)が行った。新横倉橋は延長212b、幅員7・5b。上部は鋼3径間連続箱桁、下部は逆T式橋台2基、円形柱式橋脚2基となる。実施設計は簡易公募型競争入札で9月18日に開札する。今成トンネルは延長965b、幅員9b、実施設計はエイト日本技術開発(高知市)が行った。
現道拡幅部は、現在の幅員8b前後を10・5bに拡幅するもので、仁淀川側に擁壁を設置して幅員を確保する。この区間の測量設計は四電技術コンサルタント(高知市)が13年3月29日までの納期で進めている。また、法面対策工設計は第一コンサルタンツ(高知市)、地質調査と水文調査は応用地質(高知市)がそれぞれ進めている。
橘防災は、仁淀川町橘から愛媛県久万高原町中津までの延長2`、道路構造規格は第3種第2級、設計速度は50`。県境付近の大規模岩盤崩落危険箇所と大規模地すべり危険箇所が連続する区間をトンネルで回避し、線形不良箇所の解消も合わせ災害に強い道路を整備する。
新設する道路のほとんどが新橘トンネル(仮称)で、延長1880b、幅員10・25b。ほかに愛媛県久万高原町の小松谷川に架かる橋梁(延長52b)がある。現在は測量設計をエイト日本技術開発(高知市)、水文調査を地圏総合コンサルタント(高知市)が進めており、橋梁実施設計は簡易公募型競争入札で9月4日に開札する。