愛知県農林水産部は2012年度、湛水防除事業6事業に新規着手する。老朽化した排水機場を更新する計画で、12年度に設計を進め、13年度以降に工事着手する。
新規着手するのは、領内川左岸2期地区▽勝幡地区▽萩原地区▽新飛島地区▽植田地区▽宝南2期地区−の6地区。
海抜ゼロメートル地帯にある排水機場が多い。地域の農地だけでなく、民家や公共施設の排水対策も行うなど地域防災の生命線となっている。しかし、設置後30〜40年程度が経過しているため、排水能力が低下し、大雨による湛水被害が生じる恐れがあるため更新する。
勝幡地区は、古瀬排水機場と勝幡排水機場を更新する。古瀬は口径1000_と口径700_のポンプを2台、勝幡は口径1200_と口径800_のポンプを2台更新する。また、建屋の耐震対策も行う。工事は13〜21年度の9カ年で進める。工事費は約20億8000万円。所在地は愛西市勝幡町ほか。
萩原地区は、萩原排水機場のポンプ2台を更新する。口径は1000_と500_。13年度は用地取得を進め、14〜18年度の5カ年で工事を進める。工事費は約8億5000万円を見込む。所在地は西尾市吉良町。
新飛島地区は、飛島排水機場のポンプ2台を更新する。口径はいずれも1500_。13〜18年度の6カ年で工事を進める。工事費は約21億6000万円。所在地は飛島村梅之郷。
植田地区は、植田排水機場のポンプ2台を更新するとともに、排水路を延長500b改修する。ポンプの口径は1000_。工事は13〜18年度の6カ年で進める。工事費は約10億6000万円を見込む。所在地は豊橋市植田町。
宝南2期地区は、口径700_のポンプを1台更新する。早ければ13年度に工事着手する。事業完了目標は18年度。工事費は約5億7200万円を見込む。所在地はあま市。
提供:建通新聞社