建通新聞社
2012/08/15
【大阪】大阪府 ICカード登録率 工事は1.5%、設計・コンサルは2.7%上昇
2012年度当初の大阪府競争入札参加資格者のICカード登録割合は建設工事業者が84.7%となり11年度当初に比べ1.5%上昇した。設計・測量・建設コンサルタント等も84.8%で、11年度当初に比べ2.7%の上昇。府は、2008年度から入札・契約業務に電子・一般競争入札を全面導入し、工事・業務とも原則的にすべてが電子入札となった。電子入札への参加に必要なICカード登録では、10年度当初の統計まで毎年度登録率が上昇したが、11年度当初は一部で下降。12年度当初で再び上昇した。
建設工事業者の08年度当初ICカード登録率は69.7%だった。09年度当初はこれが80.4%に上昇。10年度当初は80.8%、11年度当初は83.2%となり、12年度当初で84.7%まで上昇した。
業種別には舗装工事が最も高く93.5%。電気工事が最も低く83.7%。ランク別には、下位等級ほど取得率が低い傾向があり、特に電気工事D等級が75.1%と唯一70%台。
一方、08年度から電子・一般競争を初めて導入(一部業種は07年度から導入)すると同時に全面実施となった設計・測量・建設コンサルタント等業務では、09年度当初は全体で78.5%となり、08年度当初の65.4%から13%の上昇となった。10年度当初は84.6%でさらに6.1%上昇。しかし、11年度当初は82.1%となり、いったん登録率が下降。12年度当初で84.8%へと再び上昇した。
業種別(延べ数で計算)では、測量が94.1%、地質調査が96.1%、建築・設計監理が78.2%、設備・設計監理が88.8%、建設コンサルタントが94.1%、補償コンサルタントが92.4%。建築・設計監理の登録率の低さが目立っている。