建通新聞社
2012/08/07
【大阪】府住宅まちづくり部 羽曳野古市住宅の建て替えへ 高橋上田設計事務所で基本設計
府住宅まちづくり部は、羽曳野市内の大規模一戸建て団地、府営羽曳野古市住宅の建て替えに向けて、基本設計を高橋上田設計事務所(大阪市西区)に委託した。落札金額は946万8,000円。総合評価一般競争入札で決定。納期は2013年3月15日まで。13年度は実施設計に移行する見通しだ。
建て替え後の住棟は鉄筋コンクリート造6〜7階建て480戸を見込む。付帯施設は、駐車場、駐輪場、ごみ置き場、電気室、集会場など。所在地は羽曳野市古市。敷地面積6.65haで現在の管理戸数は696戸。簡易耐火2階建て住宅117棟が既存している。1966年の建設。団地の中央には、68年に開設された市立下開保育園がある。
同団地は、羽曳野市内の府営6団地の中で最も大規模な団地。各住戸の床面積は40u程度と狭い上に、建設後40年以上が経過して老朽化も進んでいる。浴室がないなど、住環境の悪さも大きな問題。また、団地の北側の地域には、石川と大乗川の合流地点があり、浸水被害も懸念されている。
建て替えの必要性が高いものの、団地周辺に工事用車両の進入が可能な道路がなく、これまで具体的な事業着手には至っていなかった。
大阪府と羽曳野市は団地の建て替えに向けて協議を重ね、南阪奈道路の側道から団地の南側に接続する約600mの区間の道路整備にめどがついたため、今回基本設計を開始する。