建通新聞社
2012/08/06
【大阪】大阪市 道路照明灯のLED化着手 大阪府のLED化と共同発注
大阪市は、大阪府が進める道路照明灯のLED化に相乗りする形で、市内道路照明灯のLED化事業に着手する。大阪府認定製品を採用できる条件の幹線道路を判断して、LED化を開始。府が2012年度下半期に予定しているLED化工事に含めて一部の大阪市工事を発注する見通しだ。これを検証し、必要な場合は市独自で13年度に認定製品の技術公募を行う考え。
大阪府の道路照明灯LED化事業は2011年度に開始している。13年度までの3年間で府管理の道路照明灯約2万3,000灯を全てLEDに更新する計画。
一方、大阪市は、幹線道路で12年度からLED化を開始。本年度は、府域と市域をネットワークする路線で高架橋などを選定し、「府市連続一体路線」としてLED化する。また、幹線道路をT、Uグループに分類し、@大阪府仕様とそれ以外Aリースか買い取りかB整備期間−などを内容とする、大阪市の「幹線道路LED化整備計画」を策定する。生活道路(約8m未満)のうち、水銀灯は12年度に、ナトリウム灯は20年度までにLED化する予定。
幹線道路は、13年度に府市連続一体路線のLED化を完了。これ以外の幹線道路に関しては、12年度にLED化の調査と整備計画の策定を実施。12年度の一体路線整備を検証し、大阪府認定制度とは異なる仕様が必要と判断した場合は、市独自で13年度に認定製品の技術公募を行う。これを活用して14年度以降順次、生活道路を含めたLED化を進めていく計画。
本年度に予定する共同発注は「府市協調」の一環。前例としては、09年11月に実施した災害備蓄用「アルファ化米」の共同購入があるが、公共工事では初の取り組みとなる。
大阪府LED道路照明技術評価制度は、LED道路照明について、府独自で技術を評価して品質を認定する。09年度から実施しており、全国唯一の制度。工事の発注は、リース方式で行い、制度で認定された製品により、道路照明灯の設置工事を行う。合計約8,000灯のリースを本年度下半期に発注する予定だ。