国土交通省中部地方整備局は1日、工事成績評定の透明性確保と、建設業の技術力向上のため、過去2カ年(2010年4月1日〜12年3月31日)に完成した直轄土木工事の工事成績評定結果を基に作成した、企業の平均点のランキングを発表した。港湾空港関係を除く工事での1位は平均評定点82点の谷上組(岐阜県飛騨市)で、2位に81点の大林道路(東京都墨田区)、鈴木組(浜松市)、TSUCHIYA(岐阜県大垣市)、丸福久保田組(長野県駒ケ根市)、矢作建設工業(名古屋市東区)の5社が並んだ。港湾空港関係の1位は80点の東亜建設工業(東京都新宿区)。2位が79点の高砂建設(三重県四日市市)とりんかい日産建設(東京都港区)の2社だった。
港湾空港関係を除く工事では、2位までを6社が占めたため、2位の次は7位となり、80点の駒井ハルテック(大阪市)、佐藤渡辺(東京都港区)、杉山建設(岐阜県本巣市)、清野建設(長野県伊那市)、大協建設(長野県大鹿村)、ドーピー建設工業(札幌市)、中村建設(三重県尾鷲市)、日本土木工業(三重県御浜町)、福田道路(新潟市)、藤城建設(愛知県豊橋市)、宮下建設(長野県伊那市)、宮本建設(三重県伊勢市)の12社が並んだ。
港湾空港関係では4位が78点の不動テトラ(大阪市)、5位が77点の鈴与建設(静岡市)、静和工業(同)、東洋建設(東京都江東区)、若築建設(東京都目黒区)の4社だった。
過去2カ年に3件以上受注した企業が対象となった。
港湾空港関係を除く工事では、一般土木、アスファルト舗装、鋼橋上部、セメント・コンクリート舗装、プレストレスト・コンクリート、法面処理、河川しゅんせつ、グラウト、杭打、維持修繕の10工種が対象となった。ランキングに入ったのは272社。
一方、港湾空港関係では、空港等土木、港湾土木、港湾等しゅんせつ、空港等舗装、港湾等鋼構造物の5工種が対象。ランキングに入ったのは15社だった。
工事成績評定の平均点が80点以上の企業については、1年間有効の「工事成績優秀企業」と認定し、総合評価方式の入札で加点する。
提供:建通新聞社