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建通新聞社(中部)
2012/08/02

【愛知】名駅三丁目計画 大名古屋ビル解体を清水で

 三菱地所(本社東京都千代田区大手町1ノ6ノ1)は、名古屋駅前の大名古屋ビルなどを建て替える「名駅三丁目計画(仮称)」について、既存ビル解体の施工者を清水建設( 東京都港区)に決定したもよう。今秋に解体工事に着工する。一方、新ビルの建築については、現在も計画細部の調整などを進めており、解体工事に入っても当分の間、施工者の選定作業を続けることになりそうだ。
 同計画は、名古屋駅東側のランドマークとして親しまれた大名古屋ビル(大名古屋ビルヂング)と、同ビル北東部に隣接するロイヤルパークイン名古屋を解体し、地上34階、高さ180bクラスの新ビルを建設する事業。既存の大名古屋ビルは1962年の竣工(63年、65年に増築)で、鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上12階建て塔屋3階付き延べ約7万6000平方b。ロイヤルパークイン名古屋は83年の竣工で、鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下1階地上10階建て塔屋1階付き延べ約1万3900平方bとなっている。
 新ビルの計画規模は、地下4階地上34階建てで、延べ床面積約15万平方bを想定。構造は地下部分が鉄骨鉄筋コンクリート造、地上部分は鉄骨造。名古屋市に提出した出店概要によると、内部は事務所が約9500平方b、飲食店などが約2万3000平方b、店舗が約7000平方b。駐車場は収容台数約330台分としている。
 同事業の基本方針は▽国際的・広域的な業務拠点の形成▽回遊性のある歩行者ネットワークの形成▽名古屋の玄関口にふさわしい景観の形成▽環境共生への取り組み―の4点。設計は三菱地所設計(東京都千代田区)が担当している。
 事業予定地は名古屋市中村区名駅3ノ28ノ12ほか。敷地面積は約9150平方b。
 新ビルの着工は13年春を予定。2015年秋の完成を目指している。

提供:建通新聞社