静岡県は、「掛川地区特別支援学校(仮称)建築工事設計業務委託」の公募型簡易プロポーザル手続きを開始した。掛川市民病院の跡地に、鉄骨造3階建て延べ約7700平方bの校舎や木造延べ約550平方bの体育館などを新築する計画で、基本・実施設計を2013年7月31日までにまとめる。県内に本社を置く建築関係建設コンサルタント(1級建築士事務所)を対象に8月16日まで参加表明書を受け付ける。9月14日まで技術提案書を受け付けた後、9月24日にヒアリングを行って委託先を特定する。担当は教育委員会財務課。
県内の児童・生徒数は全体として減少傾向にあるものの、特別支援学校への就学率や就学希望者は増加している。掛川(中東遠)地区では現在、障害のある児童・生徒が袋井特別支援学校(袋井市高尾2753ノ1)に通っているが、建物が狭く通学の負担も大きい。
そこで、掛川市民病院の跡地の一部(掛川市杉谷南地内、敷地面積約1万8000平方b)に、知的障害と肢体重複障害を対象とした県立特別支援学校を新設する。
設置学部は小学部(21学級)、中学部(14学級)、高等部(10学級)で計45学級で、定員は約170人。
新築する建物は、▽鉄骨造3階建て延べ約7700平方bの校舎棟(普通教室、特別教室、高等部特別教室、給食室、共用部、管理諸室ほか)▽木造延べ約550平方bの体育館▽鉄骨造延べ約780平方b(25×8bと10×5b)のプール▽鉄骨造約20平方bの駐輪場―など。
県産材を活用した建物内の木質化や、車いすや医療ケアが必要な児童生徒への対応などを考慮しつつ、今回委託する業務の中で、建物や教室などの配置、規模などを固める。基本設計を13年1月31日まで、実施設計を同年7月31日までにまとめる。契約限度額は約1億3000万円(税込み)。
13年度中に造成工事を実施するとともに本体工事を発注し、14年度中に完成させる。
(2012/8/1)
建通新聞社 静岡支社