名古屋市住宅都市局は、名古屋市高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)の建設・改良への助成事業の2012年度の対象を150戸分とし、8月1日から計画案の募集を開始することを明らかにした。
高優賃は、バリアフリー化され、緊急時対応サービスなどが利用できる民間賃貸住宅。同局は、高齢者に配慮した賃貸住宅の供給を促進するため、高優賃を建設・改良する事業者に建設費の補助や家賃補助を実施する制度を設けている。この制度に基づき高優賃を認定するため計画案を募集する。募集期間は8月31日まで。募集戸数の150戸を超えた応募があった場合は対象を選定する。
補助金額はタイプによって異なる。地域優良サービス任意民間型は土地所有者などが高優賃として整備・供給するもの。整備費の補助金額は建設費の6分の1以内(1〜2階は9分の1以内)。駅そば高優賃型は地域優良サービス任意民間型のうち鉄道駅周辺(3階以上は半径500b以内、2階以下は半径800メートル以内)に整備・供給するもので、整備費の補助金額は建設費の4分の1以内(1〜2階は6分の1以内)。改良型は既存の住宅を改良して高優賃として建設・供給するもので、整備費の補助金額は共用部分などの改良費や加齢対応構造改良費の3分の2以内。
建設する住宅の主な要件は、耐火構造か準耐火構造5戸以上の住宅。1戸当たりの面積は25平方b以上。台所・水洗便所・収納設備・洗面設備・浴室を備えなければならない。バリアフリー化し、高齢者対応仕様として緊急通報の装置と安否確認サービスの体制を整備する必要がある。
選定の結果は10月上旬ごろ通知する予定。選定された事業者は13年度末までに工事に着手する。
申し込み・問い合わせは同局住宅部住宅企画課、電話052(972)2960。
提供:建通新聞社