静岡県は、「県営住宅光ケ丘団地A・B棟公営住宅整備事業設計業務」を構建設計(三島市)で開始した。既存の1〜3号棟を解体し、この跡地に新A棟と新B棟の2棟の住宅を建設する。既存建物の解体と新棟建設の実施設計を2013年3月15日までにまとめ、13年度に着工したい考えだ。
1971年の建設で老朽化している1〜3棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ1295〜1418平方b、各30戸)と倉庫など付属施設を解体し、この跡地に2棟の住棟を新築する。
新A棟と新B棟の想定規模はいずれも鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1770平方b。戸数は各30戸。植栽や外構などの工事も合わせて実施する。
今回委託した設計の中で、住戸タイプ(1DK〜3LDK)や、解体を含めた施工のスケジュールなどを固める。
設計者選定に当たって県は総合評価落札方式(従来型)による指名競争入札を実施。5者が応札し、有効札のうち応札額が最も低く評価値が最も高かった構建設計が2430万円(予定価格3396万円)で落札した。
光ケ丘団地(三島市光ケ丘2ノ23ほか)は、1971〜73年にかけて建設した鉄筋コンクリート造5階建て11棟(管理戸数386戸)の県営住宅。老朽化が目立ち、現在の居住ニーズに合わないため、再整備を順次進めている。
これまでに、4〜6号棟と9、10号棟を対象とした居住改善工事を実施したほか、7号棟の全面的改善工事を完了。現在、12、13号棟の全面的改善工事を実施している。今後、1〜3号棟を2棟に集約する建て替えと、11号棟を駐車場にする工事を行う計画。
(2012/7/25)
建通新聞社 静岡支社