建通新聞社四国
2012/07/24
【香川】設備2件を技術提案型で発注準備 大束川浄化C
香川県下水道課は、大束川浄化センター改築の機械設備と電気設備を技術提案型の総合評価方式で入札するため、発注準備に入った。7月末から8月上旬にも一般競争入札に伴う参加資格要項を発表する。2012・13年度の2カ年で事業費は12年度と13年度の債務負担行為額を合わせて6億2000万円余りを確保している。
改築する設備は、機械設備が用水施設の砂ろ過器65立方b/時×2台を50立方b/時×3台に更新。電気設備が管理施設にある受変電設備更新と沈砂池関係の電気設備、用水施設関係の電気設備。
大束川浄化センターは、1985年4月からの供用開始後、流入量の増加に伴い順次、処理施設を増設して2002年に現処理能力となっている。02年度からは老朽化などにより機能の維持が困難となった設備について計画的な改築事業を進めている。
現在までに第1期(02・03年度)と第2期(04〜08年度)で主に当初供用2池分の水処理施設の改築を日本下水道事業団に委託して整備。
10年度からは第3期改築事業として、県が主体となり、15年度までの6カ年で汚泥処理施設の更新に取り組んでおり、10・12年度に汚泥濃縮タンク2槽のうち1槽の掻寄機と脱水機設備のベルトプレス脱水機2基をスクリュープレス脱水機1基に更新した。
6カ年の改築全体計画は濃縮槽設備、脱水機設備、汚泥処理高圧受変電設備の他、汚泥処理棟内の監視制御設備を管理棟に移設し、中央監視制御設備とする方針。処理能力は2万7740立方b/日。詳細設計は東京設計事務所高松事務所(高松市)が担当した。場所は宇多津町吉田。
同センターでは、大束川流域の丸亀市、坂出市、宇多津町、綾川町を対象に水処理を行っている。