建通新聞社四国
2012/07/24
【徳島】第3〜4四半期に発注 鳴門渦潮高校整備
徳島県は、2012年度に開校した「鳴門渦潮高等学校」(県立鳴門第一高校と鳴門市立鳴門工業高校の再編統合)の整備で図書館など既存校舎の耐震改修や第2体育館の改築などを計画しているが、これら発注時期を大幅に変更した。今後第3〜4四半期にかけて順次発注していく考えでいる。
12年度に計画している主な整備は、第2体育館の改築、環境棟・図書館棟・第2教室棟・第1機械棟の耐震改修、プラント棟の改修、それらに伴う第3機械棟・卓球場の解体など。当初6月から年内にかけて順次入札を執行していく計画でいたが、諸事情で時期を延期した。第1四半期には図書館棟や第2教室棟の耐震改修のほか、第3機械棟など解体の発注が見込まれていたが、第3機械棟など解体以外は全て第3四半期以降に延期した。また、時期変更に伴い当初の施設ごとの発注から、別施設との組み合わせによる発注も検討中としている。
具体的な組み合わせなどは不明だが、工事は図書館と第2教室棟の耐震改修、第2体育館の改築を第3四半期に建築(一般競争)、管・電気(各指名競争)に分割し発注。環境棟と第1機械室棟の耐震改修、プラント棟の改修は第4四半期に建築(一般競争)、電気・管・空調(指名競争※第1機械室棟とプラント棟は空調なし)に分割し発注する計画。
なお、第2機械室棟は当初第1機械室棟とセットで発注するかも含めて検討中だったが、12年度の整備を見送ることにしている。このため13年度以降に整備を図る管理・情報棟(宮建築設計で設計中)の新築と同様に13年度の整備となる見込み。
改築する第2体育館の計画規模は鉄骨造2階建て延べ約1500平方b。内部には格技場および小体育館を設置する計画。設計は平島弘之+TEAM28(徳島市)が担当。第3機械棟の跡地に整備を図る。
一方、耐震改修を予定している校舎のうち、環境棟の既設規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1195平方b。ほか第1機械棟が鉄骨造平屋571平方b、第2教室棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ949平方b、図書館が同造2階建て延べ715平方bとなっている。耐震改修では、構造補強、非構造部材・設備補強。内部改修として内装(壁・床・天井)、建具、屋上・屋根防水、外壁、鉄骨造外部階段、電気・給排水設備などを施す予定。このほか改修対象のプラント棟の既設規模は鉄筋コンクリート造平屋330平方bとなっている。
耐震改修等の各設計は環境棟、第1機械棟、プラント棟を宮建築設計(徳島市)、第2教室棟と図書館を松村建築計画研究所(鳴門市)がそれぞれ担当している。
建設地は鳴門市大津町吉永地内。