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建通新聞社(静岡)
2012/07/23

【静岡】高橋茂弥建築設計に―志榛地区新構想高校改修

 静岡県は、「志榛地区新構想高等学校改修等建築工事設計業務」を高橋茂弥建築設計事務所(静岡市葵区)に委託した。大井川高校と吉田高校を再編して新設する志榛地区新構想高校の整備に伴い、大井川高校(焼津市上新田292ノ1)の既存校舎の改修などの設計を行うもので、年内に設計をまとめ、2013年1月にも工事を発注する。
 大井川高校の既存施設を活用し、新たな教育課程(両高校の既存学科である普通科と福祉科)に対応する学校を設置。1学年に6〜8学級程度を確保する。
 改修の対象は、大井川高校の▽管理教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ5869平方b)▽普通教室棟(同造3階建て延べ1173平方b)▽特別教室棟(同造4階建て延べ2395平方b)▽第1体育館(鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ2518平方b)―。いずれも耐震性を確保していることから、建物の内部の改修を行うとともにエレベーターを新設する。また、福祉課の入浴実習棟(鉄骨造平屋259平方b)を新築する。
 設計を年内にまとめた後、工事を建築と電気、機械に分離してそれぞれ13年1月にも発注する。工期は約10カ月間。14年度に開校する。
 県では今回の設計委託に当たり総合評価落札方式(従来版)を採用。9者が応札し、応札価格(1400万円)は2番目だったものの評価値が最も高かった高橋茂弥建築設計事務所が落札した。予定価格は2134万500円だった。
 一方、吉田高校には、既存施設として▽本館校舎(鉄筋コンクリート造5階建て延べ約7500平方b)▽福祉実習棟(鉄骨造2階建て延べ644平方b)▽体育館(鉄骨造2階建て延べ2781平方b)―などがある。新しい高校の開校後の吉田高校の建物や敷地については、県内部での利活用の検討や地元意見を踏まえて対応を今後決める。
(2012/7/23)
建通新聞社 静岡支社