建通新聞社(岡山)
2012/07/23
【岡山】県有地に新たな企業団地を整備
岡山県は、岡山空港近くの県有地に新たな企業団地を整備する方針を明らかにした。
計画地は、岡山市北区富吉地内の27fで、県が第2リサーチパーク用地として1990年〜93年度に約11億2000万円で取得、企業誘致が進まず、94年度に計画が凍結され、現在は山林となっている。県ではこの県有地を民間事業者に売却し、全国的にも珍しい民間主導による開発を行う考えで、製造業や流通業など幅広く誘致を進めていく。企業誘致にあたっては県営団地並みの補助金を適用し誘致を支援していく考え。
今後、議会などとの調整作業に入り、2013年度当初予算に関係事業費を要求、順調なら同年上半期にも基本計画策定業者を公募する予定。
また、民間主導での開発にあたっては、事業者が応募しやすい環境づくりを行うため、事前に大手ゼネコンやデベロッパーなどから意見聴取し、それらを踏まえ官民の役割分担など詳細を煮詰めていく。現在のところ、具体的な進め方については未定だが、基本計画策定、保安林解除申請や環境アセスメントなどの各種手続きまでは県が担当し、それらをクリアした段階で、売却先となる事業者を公募することが有力視される。
早ければ14年度末にも土地売却の入札を実施、事業者が15年度から造成工事に着手していく予定。総事業費は数十億円規模となることが見込まれる。