建通新聞社
2012/07/17
【大阪】大阪府立病院機構 急性期・総合医療センター新棟増築 基本構想・基本計画を一般競争で 住吉市民病院を統合
大阪府立病院機構は、府立急性期・総合医療センターに計画する新棟増築の基本構想・基本計画の委託先を一般競争入札で選定する。申請書は25日まで同センターで受け付け、8月10日に入札する。
場所は大阪市住吉区万代東3−1−56。新棟増築は、大阪市立住吉市民病院を同センターに統合するために計画。延べ約1万2,000uの施設規模を想定している。基本構想・基本計画の納期は2013年1月15日まで。大阪府市統合本部は、順調なら13年度に基本・実施設計を作成し、14年度に着工。16年度中に新棟を完成。住吉市民病院の機能を移転するスケジュールを立てている。センターの敷地は4万0,694u。既存施設の規模は、地下1階地上12階建て合計延べ6万8,789u。
入札参加資格は、大阪府内に事業所を有し、200病床以上の病院の新築・改築または増築の実施設計実績があることなど。担当は、センター事務局施設・保全グループ。
住吉市民病院(大阪市住之江区東加賀屋1−2−16)では当初、小児・周産期に特化した病院として建て替えが予定されていた。
しかし、府市統合本部で、従来の現地建て替え計画と、小児・周産期に特化している府立急性期・総合医療センターに機能統合する案とを比較検討した結果、イニシャル・ランニングコスト抑制などの面からセンターへの機能統合が妥当と判断。現地建て替えで約50億円と見込まれる事業費が、統合の場合は30億円程度(医療機器整備含む)に抑えられるとした。
このため、府立急性期・総合医療センターに新棟を建設し、住吉市民病院の機能を統合する方針を決定。具体化に向けた作業を開始する。