建通新聞社四国
2012/07/13
【香川】T期整備率は73% 海岸線の津波・高潮対策
香川県と市町が計画し、海岸線の整備を進めている「津波・高潮対策整備推進アクションプログラム」のうち2005年度から概ね10年間で整備することを目標としているT期計画、66.1`の整備率が12年3月末現在、73%となっていることが明らかとなった(表参照)。管理者別では県管理施設が80%、市町管理施設が62%となっている(管理者別整備率は2面掲載)。
T期計画のうち、14年度ごろまでに整備が必要な延長は17.5`。県管理施設が8.7`、市町管理施設が8.8`となっており、3カ年程度での整備完了が目指される。
同整備計画は、04年発生の台風の高潮被害を踏まえて、整備必要箇所や整備優先順位などを定めたアクションプログラム(推進計画)を策定、概ね10年間(05年度〜14年度)での整備を掲げるT期計画と概ね20〜30年で整備するU・V期(15年度〜34年度)に分類している。
09年度には見直しが行われ、当初の整備必要延長約150`が139`に。県事業についてもT期約30`が43`、U・V期約20`が5`の合計48`となった。
市町事業についても当初計画のT期約20`が23`、U・V期約80`が68`の合計91`と減少した。
T期計画の進捗状況は、宇多津町と多度津町が整備完了。高松市・さぬき市・三豊市・土庄町・小豆島町が80%台の整備率だが、丸亀市・東かがわ市・直島町が50%以下となっており整備が急がれる。
一方、管理者別の整備状況は、県管理施設の坂出市・観音寺市・三豊市・多度津町で100%整備完了している他、土庄町が98%の整備進捗となっている。
市町管理施設では宇多津町・多度津町が整備完了、丸亀市が96%、さぬき市が85%、小豆島町86%となっている。