建通新聞社
2012/07/12
【大阪】大阪府の工事入札 2011年度の平均落札率 80%超える 都市整備部など上昇 低入調査も増加
大阪府の2011年度の工事入札で平均落札率が80.4%となり、80%を超えた。08年度以降の4年間では初めて。発注件数が最も多い都市整備部は79.9%で、前年度に比べ5.2%上昇した。低入札価格調査制度で調査に入った案件は10年度に比べ増加、失格件数も増加した。府は、入札制度改革で予定価格の事後公表を拡大するなど低入札対策を進めており、ようやくその効果が出てきたようだ。
落札率は03年度に89.1%だったが、毎年度低下を続け、08年度から70%台を続けてきた。10年度は、76.2%まで低下が進んだ(表@)。
低入札価格調査基準価格を設定している案件で最低入札価格が基準を下回り、調査に入った件数は、08年度の77件から09年度に62件へと減少。10年度は再度増加し、70件となり、11年度はさらに84件へと増加した。
失格となったケースは、08年度の10件から09年度は7件へと減少。10年度は8件と若干増加し、11年度はさらに14件へと増加した。失格の案件は都市整備部の発注が12件で大半を占める(表A)。
くじ引き件数は08年度の1,076件から、09年度は1,340件に増加。10年度は868件と減少し、さらに11年度は472件へと半減した(表@)。