三菱電機(本社・東京都千代田区)は、名古屋製作所(名古屋市東区矢田南5ノ1ノ14)の敷地内に、工場生産を自動化するFA(ファクトリーオートメーション)機器の部品を作る新生産棟を建設する。機器の心臓部となる重要部品を生産するため、建物には免震構造を採用し、大地震が発生した場合でも供給を維持する。投資額は約65億円。10月の着工を予定している。
建物の設計者と施工者選定については、現時点では明らかにしていない。
新築する生産棟の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ約2万6000平方b。FA制御機器(シーケンサ)と駆動制御機器用キーパーツを製造する。アジア諸国で需要が拡大しているFA機器の心臓部となる部品の、日本国内からの供給能力を確保する。
東日本大震災を教訓に、免震構造を採用し、大震災に際しても安定供給を維持する。
また、環境対策のために、発電容量50`hの太陽光発電システムや、約2000本のLED照明、同社のエネルギー管理システムを導入する。
完成は13年12月の予定。14年1月から生産設備を順次稼働させる。
提供:建通新聞社