建通新聞社四国
2012/07/10
【徳島】福井道路の測量調査など順次着手 徳島河川
ことし4月に事業化した「福井道路」(阿南安芸自動車道一般国道55号)の整備進捗を図る国交省徳島河川国道事務所は、2012年度に計画区間内の測量調査などを行うため、7月3日から5日にかけて地元説明を行った。今後は地元の同意などを踏まえ現地測量調査や地質調査、用排水路調査などに順次着手する計画だ。また、12年度は計画区間の道路予備設計(協議用資料作成)も実施する計画で、8月中に設計者を決めこれら業務と並行して業務を進めることにしている。
福井道路は、阿南市内原町を起点とし同市福井町に至る延長9・6`(2車線・設計速度80`)の地域高規格道路阿南安芸自動車道の一部。11年度に事業化された桑野道路の南伸部分に当たり、現在、整備中の四国横断自動車道と11年7月に完成供用した日和佐道路を連絡する。四国東南部における高速道路の空白地帯を解消し、「四国8の字ネットワーク」の形成に欠くことのできない道路として、整備が急がれている。
道路の構造など詳細は、地元設計協議などを経て固めることになるが、都市計画決定時には、盛り土構造が主体で、構造物についてはインターチェンジ(IC)が仮称・桑野ICと仮称・新野IC(ハーフIC)、仮称小野(ハーフIC)の3カ所。橋梁が桑野IC〜新野IC間で第6橋(70b)と第7橋(45b)など。新野IC〜小野IC間で第9橋(124b)と第12橋(100b)、第13橋(165b)など。トンネルが桑野IC〜新野IC間で第4トンネル(950b)、第5トンネル(650b)、第6トンネル(350b)。新野IC〜小野IC間で第7トンネル(1080b)が見込まれていた。
地元同意などを経て今後は、年内の完了を見込み7月中にも測量調査に着手するほか、8月上旬から11月末工期で地質調査、9月上旬から13年2月末工期で用排水路調査に順次着手する計画。また、設計については総合評価落札方式による簡易公募型競争入札で8月中には設計者を決め業務に着手する予定。12年度末までに道路予備設計をまとめ、13年度から設計協議に着手する。順調なら13年8月末ごろには協議を完了させ各構造設計に入るほか、用地確保必要な諸作業なども並行して進めていく見通し。
測量調査は1工区がニタコンサルタント、2工区が阿波測建、橘・新野地区が昭和コンサルタント、福井地区がファルコン、新野地区が新弘測量設計、新野・福井地区が松本コンサルタントがそれぞれ担当している。