建通新聞社四国
2012/07/06
【高知】県が「高知県建設業BCP認定制度」創設
高知県土木部は、県内の建設会社の事業継続計画(BCP)の策定を広く普及し、地域の災害対応力の強化を図ることを目的に、「高知県建設業BCP認定制度」を創設し、建設業の災害対応力を強化させる取り組みをスタートさせる。認定対象となるのは、高知県建設工事競争入札参加資格のうち、土木一般工事のA等級およびB等級に格付けされている県内に本社を有する建設会社。このうち、四国建設業BCP等審査会で認定証を授与されており、認定の有効期間内の建設会社は「災害時の基礎的な事業継続力を備えている建設会社」として既に認定されているものとする。今回の対象となるのは、県内で200社ほど。
県では制度の概要や申請方法を説明するために、県内3カ所で説明会を開催する。日程は中央部が7月12日午後1時30分から高知県庁正庁ホール、西部が7月18日午後1時30分から中村地区建設協同組合会館、東部が7月19日午後2時から安芸建設会館でいずれも2時間ほどを予定している。県への申し込みは不要。説明会では、高知大学の大年邦夫教授を講師に迎え、申請の仕方や審査のポイントなどを説明する予定。
今後のスケジュールは、第1回の募集を8月中〜下旬から開始し、9月に申請締め切り、審査会を10〜11月に開催する。第2回は12月から募集開始し、2013年1月に申請締め切り、審査会を2〜3月に開催する予定。認定は審査会翌月の1日付けとなる。認定証の有効期間は3年間。
申込書類の受付場所は高知県建設技術公社企画研修課(高知市塩田町8ノ1)まで持参または郵送。申込に必要な書類は、@災害時の事業継続力認定申込書A「災害時の事業継続力認定」の審査書類(一覧)B審査書類(任意様式)C審査書類作成用チェックシート。Bを除く各書類の様式は、県土木企画課の「高知県建設業BCP認定制度」のホームページ内に掲載している。申込書類は原則A4サイズ(縦使い)とする。
審査は、学識委員および県で構成する高知県建設業BCP審査会が、確認項目と確認内容に示す内容について、災害時の基礎的な事業継続力を備えるうえで重要と考えているポイントを踏まえ書類審査と面接審査を行う。面接では「災害時に確実に機能するか」「災害時に機能するための準備がなされているか」「事業継続計画の課題解決、着実な改善のための取り組みの準備がなされているか」の3点について確認する。