建通新聞社(神奈川)
2012/07/04
【神奈川】横浜市 下水処理場11施設更新、設計開始
横浜市環境創造局は、中部水再生センターなど下水処理場11施設の更新に向け、実施設計を近代エンヂニアリングなど4者で進めている。最初沈殿池や反応タンク、汚泥槽などの覆蓋・防食工事を行うもので、工事を2013年度に、一部工事を早ければ12年度下半期に発注する。
対象は横浜市が下水道施設の整備を始めた初期(昭和30〜40年代)に建設した処理場。鉄筋コンクリート造の水槽の内側部分と、開口部に臭気対策として設置したふたが、汚水から発生する硫化水素や太陽光(紫外線)で劣化するため、15年程度のサイクルで更新している。
ふたの本体はFRPや合成木材、アルミニウム製などで制作し開口部に設置。水槽内側のコンクリートは表面を樹脂などで被覆し保全する。
13年3月までに設計を進める。工事は覆蓋と防食を一括し13年度に発注するが、設計が完了した箇所があれば、一部を12年度下期にも発注する。
11施設の概要と設計担当は次の通り。
■近代エンヂニアリング(横浜市中区)担当施設
【中部水再生センター】
▽A系列最初沈殿池―W9・0b×L36・5b×D3・5b×3水路。防食740平方b、覆蓋830平方b
▽汚泥調整槽No・12―径12・0b×D3・6b。防食35平方b
▽汚泥分配層―W2・2b×L3・5b×D2・0b。防食70平方b
【南部水再生センター】
▽20系列反応タンク―W7・5b×L38・5b×D5・0b×12水路。覆蓋3600平方b
▽汚泥調整槽No・11―径10・0b×D3・5b。防食110平方b、覆蓋85平方b
▽汚泥調整槽No・12―径10・0b×D3・5b。防食110平方b、覆蓋85平方b
■建成社(横浜市西区)担当施設
【南部汚泥資源化センター】
▽第一脱水機棟汚泥受槽―W13・0b×L10・0b×D7・0b×2槽、W13・0b×L6・3b×D7・0b×1槽。防食940平方b
▽第二脱水機棟汚泥受槽―W13・0b×L10・0b×D7・0b×2槽、W13・0b×L6・3b×D7・0b×1槽。防食1400平方b
▽濃縮機棟汚泥受槽No・11、12、20―W4・7b×L10・4b×D6・9b×2槽、W4・7b×L2・2b×D6・9b×1槽
▽濃縮機棟分離液槽No・11、12、20―W5・2b×L8・5b×D6・9b×2槽、W5・2b×L3・8b×D6・9b×1槽
▽濃縮機棟濃縮汚泥貯留槽No・11、12、20―W3・2b×L10・3b×D4・5b×2槽、W3・2b×L5・4b×D4・5b×1槽
濃縮機棟防食合計2400平方b
【金沢水再生センター】
▽第4系列最初沈殿池―W12・0b×L34・0b×D3・4b×4水路。覆蓋790平方b
▽第2系列反応タンク―W6・1b×L57・0b×D5・2b×8水路。覆蓋2700平方b
■中央設計技術研究所(横浜市中区)担当施設
【北部第一水再生センター】
▽第6系列反応タンク―W7・0b×L38・8b×D5・0b×4水路。防食2000平方b、覆蓋900平方b
▽第7系列最初沈殿池―W14・3b×L31・0b×D3・3b×2水路。防食1700平方b、覆蓋750平方b
▽第7系列反応タンク―W7・0b×L38・8b×D5・0b×4水路。防食2000平方b、覆蓋900平方b
▽汚泥調整槽No・5―径10・0b×D4・1b。覆蓋100平方b
▽汚泥調整槽No・6―径10・0b×D4・1b。防食50平方b
【北部第二水再生センター】
▽第1系列最初沈殿池―W5・0b×L26・3b×D2・8b×3水路。防食1400平方b、覆蓋600平方b
▽汚泥調整槽No・10―径13・0b×D3・0b。防食100平方b
▽汚泥調整槽No・20―径13・0b×D3・0b。防食100平方b
■コーセツコンサルタント(横浜市神奈川区)担当施設
【港北水再生センター】
▽北側第4系列最初沈殿池―W9・1b×L24・0b×D6・0b×2水路。防食1500平方b、覆蓋250平方b
▽北側第4系列反応タンク―W9・0b×L48・0b×D10・0b×2水路。防食1500平方b、覆蓋500平方b
▽中央第2系列反応タンク―W7・1b×L35・7b×D5・0b×4水路。覆蓋1500平方b
▽処理水再利用施設―W2・7b×L10・0b×D5・8b×2水路。防食700平方b
【都筑水再生センター】
▽汚泥調整槽No・1―径13・6b×D5・2b。防食60平方b、覆蓋150平方b
【神奈川水再生センター】
▽第4系列反応タンク―W6・7b×L40・9b×D5・7b×12水路。覆蓋2800平方b
【栄第一水再生センター】
▽第3系列最初沈殿池―W8・3b×L23・0b×D3・0b×4水路。防食2700平方b、覆蓋230平方b
▽第3系列反応タンク―W8・4b×L24・3b×D10・0b×4水路。防食2200平方b、覆蓋140平方b
【栄第二水再生センター】
▽第1系列最初沈殿池―W9・7b×L43・0b×D3・3b×3水路。防食2400平方b、覆蓋1200平方b
▽第1系列反応タンク―W7・2b×L53・7b×D5・1b×4水路。防食560平方b、覆蓋1600平方b
▽第3系列反応タンク―W7・8b×L48・8b×D11・0b×3水路。防食1000平方b