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建通新聞社四国
2012/07/04

【高知】南国安芸道路芸西西〜安芸西など早期着工へ

国土交通省土佐国道事務所は、2011年度に事業化された南国安芸道路芸西西IC〜安芸西ICの測量をサン土木コンサルタント(高知市)、12年度に事業化された安芸道路の測量を第一コンサルタンツ(高知市)にそれぞれ委託した。納期はどちらも2013年3月29日まで。今後、早期の工事着手を目指し、設計協議や用地買収などを進める。
 南国安芸道路の芸西西IC(芸西村西分)〜(仮称)安芸西IC(安芸市穴内)は、延長8・5`、幅員20・5b(暫定2車線で開通時10・5b)、規格1種3級、設計速度80`。芸西西ICから安芸寄りに3`進んだ芸西村和食に高知方面から乗り降りするハーフインターの(仮称)芸西東ICを設置する。主な構造物は、(仮称)赤野トンネル(延長445bを想定)があるほか、和食川、赤野川とその前後の住宅地(国道55号も2回渡る)、赤野トンネル東側の谷の部分などに橋梁を架設する。平地部分の路面は現地盤より7〜8b上を想定しているが、今後県が公表する津波予測から改めて検討する可能性もある。
 11年度に事業化して以降、現地測量や事業説明などを進めてきた。今回、測量した図面を基に予備設計を進め、順調なら13年度から用地調査に着手し、14年度から用地交渉に取り掛かる見込み。
 南国安芸道路から続く安芸道路は、安芸西ICから(仮称)安芸東IC(安芸市伊尾木)までの延長5・8`、幅員10・5b(橋梁部は9・5b)、規格1種3級、設計速度80`、完成2車線となる。途中、安芸市土居にフル規格の(仮称)安芸中ICを設置する。構造物は(仮称)安芸トンネル(延長1072bを想定)や安芸川、伊尾木川を渡る橋梁など。
 アクセス道として、安芸中ICから国道55号までは、現在の安芸市道を県道認定し、都市計画道路安芸中央インター線として延長837b区間の幅員を14bに拡幅する。安芸東ICから国道55号までは、県道大久保伊尾木線の延長約500b区間の幅員を10bに拡幅する。
 12年度は、路線測量・基準点測量・地形測量などを実施し、13年度から予備設計や用地調査などを順次進める見込み。
 両路線とも完成時期については未定だが、地元説明の中では「事業化して約10年後の開通を目指す」としている。開通すれば、安芸市役所から高知駅までの走行時間がラッシュ時で約40分短縮されるなど、県東部への利便性が大幅に向上する。