静岡県は、「県営住宅麻機北団地1号棟公営住宅整備事業(第1期)設計業務」を金丸建築設計事務所(静岡市駿河区)に委託した。同団地西側にあるA・B・Cの3棟を2棟に集約化する予定で、新たな住棟の配置計画と1棟分(新1―1号棟)の基本・実施設計を2012年度末までにまとめる。13年度の着工を目指す。
1970年の建設で老朽化しているA〜C棟(いずれも鉄筋コンクリート造5階建て延べ2166平方b)を解体し、この跡地に2棟の住棟を新築する。
今回委託した業務の中で、新築する住棟2棟の配置計画を固めるとともに、これに基づき新1―1棟の実施設計と、解体する住棟の設計を行う。
新1―1号棟の想定規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ約1800平方b。戸数は30戸で、1DK〜3LDKの間取りを中心に、住戸タイプを設計の中で固める。
工事については、既存住棟の解体を行った上で、新1―1号棟の建築に着手。13〜14年度の2カ年で施工する予定。植栽や外構など環境整備工事も実施する。
設計者選定の指名競争入札には9者が応札。金丸建築設計事務所が2250万円(予定価格2326万7000円)で落札した。
麻機北団地(静岡市葵区北1872ノ3ほか)は、鉄筋コンクリート造5階建てのA〜I棟の計9棟で構成。1970年の完成で、老朽化が目立ち、現在の居住ニーズに合わないため、再整備を進めている。
再整備では、まずH棟とI棟の2棟を対象にリモデルを実施。その後、D・E・F・Gの4棟を2棟に集約化する建て替え工事に着手。2―1棟(1期)が完成し、現在、2―2棟(2期)を施工中。
(2012/7/4)
建通新聞社 静岡支社