愛知県海部建設事務所は、大雨や津波などによる水害から地域を守るため、災害時に水防・復旧工事の拠点となる日光川防災ステーションを整備する。2012年度中に約4300平方bの用地を買収し、13年度に造成工事に着手する計画だ。
建設予定地は愛西市諸桑町地内で日光川と目比川に挟まれ、現況は更地。造成面積は約5500平方bで、約3bの盛り土を施すほか舗装工事まで完了させる予定だ。舗装工事は約2カ年を掛けて整備する見通し。現在、進入路の整備まで完了している。
同ステーションは、水防センターをはじめ資材置き場や作業ヤード、ヘリポート、駐車場などから構成する。水防センターは平常時は体育館や多目的ホールとしての利用も検討しており、詳細な施設内容の見通しが立ち次第設計を委託する。作業ヤードなどの本体部分の設計は東京建設コンサルタント愛知事務所(名古屋市中区)が担当した。
その他、同事務所では災害時の連絡・避難通路として利用する防災道路の整備も進めており、将来的には稲沢市内の国道155号線から飛島村内の伊勢湾岸道路までの総延長約20`を整備する計画だ。
提供:建通新聞社