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日刊建設工業新聞
2012/07/03

【鳥取】県土整備部 県内業者向けに今夏には発注鋼板製屋根の施工実績必要/みなとさかい交流館


 今年度から2カ年で外壁を改修する「みなとさかい交流館」(境港市大正町)で、県土整備部は入札参加条件に鋼板製大屋根の施工経験を盛り込むことを2日までに決めた。また、県内業者で施工が可能とみており、7月から8月にかけて制限付き一般競争入札を公告する。改修規模は4億7000万円。
 環日本海交流の拠点施設として1997年に建設された交流館は、鉄骨造4階建て延べ3900平方b。築後から繰り返す漏水対策で、防水機能を抜本的に見直して改修する。
 改修内容は、屋根や外壁をガルバリウム鋼板を使用して補強するほか、施設北側でR形の曲線を描く外壁については、3階部分から下部を垂直壁に改修する。
 同部空港港湾課によると、改修工事の工種は少なく、仮設、屋根、外壁、鉄骨、防水工事が全体工事費の9割を占めると説明。これまでに建築一般A級業者の鋼板製屋根、外壁工事の実績を調査したところ「おおむね各社に施工経験があり、県内業者で十分に施工可能」と判断した。
 現在、境港管理組合や隠岐汽船などの入居者に対し工事説明を行っており、調整がつきしだい工事公告する。発注にあたっては、工事規模から県内建築一般A級2社によるJV施工となる公算が大きい。
 また、外壁に採用する色彩の選定状況を2日の県議会企画県土警察常任委員会に説明した。4月から5月にかけて境港市や県景観アドバイザーに候補色を意見照会。6月までに▽外壁=シルバー、三角・円形塔=シャンパンゴールド▽外壁=シャンパンゴールド、三角・円形塔=シルバー▽外壁=銀黒、三角・円形塔=シルバー▽全面=シルバー−の候補色4案を選定した。
 今後、7月上旬から地域住民や観光客にアンケートを実施。結果をもとに7月下旬までに色彩を決定する。