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建通新聞社(中部)
2012/07/02

【愛知】東海農政局 広域基盤整備計画を伊勢平野地域で

 農林水産省東海農政局は、三重県の伊勢平野地区を対象に、広域基盤整備計画の検討調査を進めており、2013年度に取りまとめを行う。同局は、計画の中で、中長期にわたって複数の基幹的水利施設を効率的に更新整備するための長寿命化手法などを検討する。
 計画は、地域の現状分析▽長寿命化に配慮した更新整備計画▽環境・景観配慮基本方針−などを決定する。施設の整備年度や現況、重要性などから、長寿命化を施す際の優先順位などを位置付ける予定。
 同地区内では、三重用水、中勢用水、宮川用水の3事業がある。同一の広域営農団地を単位としており、計画の策定に際しては、国・関係市町村・土地改良区で構成する広域基盤確立推進協議会で事業内容などを調整する。
 中勢用水地区では、広域基盤整備計画に関連して、同局が国営施設機能保全事業を12年度から開始した。施設管理は中勢用水土地改良区と三重県(安濃ダム管理所)が担当している。
 宮川用水地区では、同局が国営造成水利施設保全対策事業を進めており、12年度に整備を完了する方針。同事業により、施設補修はいったん完了する予定で、広域基盤整備計画では、より長期にわたる整備方針を規定する。同地区の施設管理は宮川用水土地改良区が担当している。
 三重用水地区は、水資源機構と三重県などで調整し、幹線水路などの機能保全計画の検討を進める見通し。
 広域基盤整備計画の策定は、10年度おきに実施しており、13年度に策定する計画は2巡目に当たる。

提供:建通新聞社