社会福祉法人紫水会(名古屋市中川区富永4ノ266、三輪誠理事長)は、名古屋市の日比野第1種市街地再開発事業に伴うA-2棟(A街区西側)の特定建築者として、特別養護老人ホーム(高齢者向け賃貸住宅)などの整備を計画している。市住宅都市局が事業計画の変更案を取りまとめており、市長の認可を得られれば、発注に向けて動き出す。認可は7月中に下りる見通しで、早ければ上期中にも一般競争入札を公告することになりそうだ。
市の変更案によると、施設の規模は鉄筋コンクリート造8階建て延べ約2万3000平方b。紫水会では、定員120人規模の特別養護老人ホームと介護サービス(デイサービス)施設などを計画している。当初案では、特養ホームに併せて立体駐車場を整備する計画だったが、変更案で平面駐車場に変えた。
順調に進めば、2012年内の着工、2013年度中の完成を目指すことになる。
日比野第1種市街地再開発事業は、熱田区熱田西町比々野、米田などの約1・9fを対象に、名古屋市が1992年から再開発に着手。これまでに住宅や名古屋学院大学日比野校舎などが整備されている。残るA街区西側については、市で初めてとなる特定建築者を公募して紫水会を選定していた。今回の紫水会の整備で、同地区の市街地再開発が完了することになる。
提供:建通新聞社