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建通新聞社(神奈川)
2012/06/28

【神奈川】秦野市 幹線管路の耐震化に着手

 秦野市は水道施設の耐震補強事業で、2012年度から幹線管路の耐震化に着手する。新管路敷設に向けた測量業務を10月15日納期で矢野測量設計(秦野市)に、下半期には基本設計を委託する。13年度に実施設計を委託し、早ければ14年度に整備着手する方針だ。
 今回の耐震化では、下大槻ポンプ場(下大槻地内)と金井場配水場(今泉地内)を結ぶ幹線管路を廃止し、総延長約7`の新管路を敷設する。
 計画は、下大槻地内の市境から県道62号平塚秦野線沿いに西進し、金目川を横断後、東名高速高架下を経て、県道71号秦野二宮線と市道沿いに配水場へ至るルートを想定している。詳細なルートは基本設計で固める方針だ。
 口径は約600_で、材質が耐震継手付きダクタイル鋳鉄管。土被りは約1b。開削工法を中心に整備し、金目川の横断など、一部の箇所で推進工法や水管橋の採用を検討する。
 また、測量業務では4級基準点測量や現地測量を行い、基本設計時に活用する測量図を作成する。
 幹線管路は敷設後35年が経過し、耐震性に問題があることから新管路の整備を決めた。11年度に策定した20年度までの水道施設整備計画では、後半の5年間で重点的に管路を整備する考えだ。
 同計画によると幹線管路のほか、配水場や配水管など全水道施設を対象に耐震化を進めている。
 配水場については、市内17カ所の配水場を対象に耐震診断を順次実施。必要に応じた改修工事や耐震化で耐用年数を伸ばす。
 同計画では、概算で総額108億7000万円を水道施設整備に充てる方針だ。