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建通新聞社(中部)
2012/06/27

【三重】宮川メディカルセンター 基本設計を上期に

 大台町は、医療・介護施設「宮川メディカルセンター」(仮称)の基本設計を9月までに発注する見通し。町営報徳病院の施設老朽化や耐震化、医師不足などの問題に対応するため、江間地内で移転整備を行う。2012年度に基本設計、13年度に実施設計、14年度以降に建築工事を進める計画だ。
 町議会6月定例会の補正予算で基本設計、測量、地質調査費などに3287万円を計上している。基本設計の発注方法などは今後、検討を進める。
 江間地内に診療所と老人保健施設の複合施設を建設する。診療所の科目は内科、整形外科、眼科を予定しており、現在の報徳病院で行っている診療科目を確保する方針。老人保健施設の入所数は50床から100床を検討している。
 報徳病院では、医師不足の問題から病院形態として必要な3人以上の医師確保が厳しい状況で、施設についても建設から38年が経過し老朽化や耐震性の問題から新たな施設整備が求められている。また、高齢化により介護保険施設の不足が予想されていることから、診療所と老人保健施設の複合施設を整備する。
 報徳病院の既設施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ2087平方b。病床数は一般病床30床。1974年の建設。所在地は江馬292。
 町内では、大台厚生病院の再整備も計画されており、大台町、大紀町、三重県厚生農業協同組合連合会(三重厚生連)で整備方針を検討している。宮川メディカルセンターは、大台厚生病院の新病院と連携しながら整備を進め、医療、介護の充実を目指す。

提供:建通新聞社