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建通新聞社四国
2012/06/26

【香川】上半期発注へ準備 新川の住吉堰建設

香川県河川砂防課は、広域河川新川改修に伴い整備する住吉堰を上部工と下部工に分けて上半期中に発注するため、準備を進めている。整備は2012・13年度の2カ年事業。本年度事業費に1億5700万円を計上している他、13年度の債務負担行為として2億5000万円を限度とする事業費を確保している。
 住吉堰の概要は鋼製起伏堰、幅14.9b×2径間、高さ1.5b。設計は四電技術コンサルタント(高松市)が担当した。建設場所は三木町平木の高松琴平電鉄長尾線軌道と長尾街道との中間点。
 新川の改修は、1987年の台風により高松市・三木町で甚大な被害が発生したことを受け、同年に河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)を採択、6年余の歳月をかけて大規模な改修が実施されるなど、河口から三木町役場周辺の琴電長尾線軌道までの延長1万1375bの整備が完了している。
 今後整備される区間は、広域河川改修事業として10年度に調査を開始。琴電鉄橋から上流の延長3570bを三木工区として設定し、そのうち福万大橋までの延長830bを当面の重点整備区間として整備推進する。
 その中で住吉堰整備は本格着工に向けての初弾工となる。
 近年の河川改修の県事業は、2004年の出水被害により甚大な被害が発生した春日川(高松市)、本津川(高松市)、綾川(坂出市)、大束川(丸亀市)などを重点整備してきたが、概ね整備が進んできたことから、他地区での河川整備推進を図る。