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建通新聞社
2012/06/22

【大阪】府市統合本部 ごみ焼却処理 3工場を廃止へ 森之宮は本年度で停止 一部事務組合に移行

 大阪府市統合本部は、大阪市のごみ焼却処理事業で、老朽化が進む森之宮工場など3工場を順次廃止し、現在の9工場体制を6工場体制とする方針を決めた。今後、跡地の活用方法などを検討する。
 森之宮工場(大阪市城東区森之宮1−6−11)は、敷地面積約1万3,000u。施設は、本館棟が鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下3階地上5階建て延べ1万4,000u。この他、計量室などがある。1969年の完成で、稼働中のごみ焼却場の中で最も古い。隣接する交通局のグラウンド用地に拡張し、建て替える計画を進めていたが、橋下徹市長が計画の凍結を指示し、府市統合本部での検討を進めていた。2012年度末に停止する予定。
 大正工場(大阪市大正区南恩加島1−11−24)は、敷地面積1万9,000u。施設は、本館棟が鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下2階地上8階建て延べ2万1,000u。破砕施設は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ4,300u。この他、管理棟、計量室などがある。工場の稼働は1980年。2014年度末に停止する予定。
 住之江工場(大阪市住之江区北加賀屋4−1−26)は敷地面積約3万3,000u。施設は、本館棟が鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上6階建て延べ約2万3,000u。この他、計量室などがある。工場の稼働は1988年。2015年度末に停止する予定。
 ごみ焼却処理事業は、民間運営や民間委託を推進。12年度に一部事務組合の設立に向けた具体的な検討や課題整理を開始。13年度に組合設立の手続きを行い、14年度に一部事務組合に移行する計画。
 6工場体制となった後の工場建設は、民間企業の参画を募るDBO方式などを活用。DBO方式では、公共が資金調達し、民間事業者が施設を設計、建設、維持管理・運営(契約期間中)する。