北海道建設新聞社
2012/06/22
【北海道】日本再生トラストが浦河町にメガソーラー建設−8月にも着工
独立系投資ファンドの日本再生トラスト(本社・東京)が、浦河町に出力1メhの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設することが分かった。約4億5000万円を投じて8月に着工、12月の稼働を目指す。札幌市に本社を置く光電気工業とマイティー、北海電気工事の3社が、設計、調達、施工を手掛ける。
21日に新田靖浩代表ら同社の幹部が札幌市内で記者会見し、正式に発表した。
同社は2011年9月に設立された新興の投資ファンドで、メガソーラー事業への参入は初めてとなる。牧場として使われていた浦河町東栄の敷地18haに発電所を設ける。約2・5haを発電所建設に充て、残る敷地を農業や畜産、観光など将来的な構想実現の場とする。発電した電気は北海道電力に売電する方向で協議している。
1年間に発電できる電力量は4000万`h時を想定。7月1日から始まる再生可能エネルギーの固定価格買取制度の中では、太陽光発電は1`h時当たり42円で買い取られることが決まっており、これに基づいて試算した場合、十数年で投資額を回収できるという。
8月の着工に向け同社は近く、新たに5億円を追加調達する。記者会見で新田代表は「全国10カ所程度で同じような事業を行いたい」とし、その候補地として宮崎、長崎、高知、福島の各県を挙げた。
同社はまた、自治体のスマートタウン化支援に向け、浦河町で地域通貨を導入する計画を持っており、町に対して事業提案した。導入する際は、サーバー設置費や回線の整備費、各店舗へのシステムの導入などに2億円を投じる用意があるとしている。