静岡県は、県営住宅田尻団地3号棟建て替えの設計業務を綜合設計事務所(静岡市清水区)に委託した。同団地の再整備事業の“仕上げ”として、老朽化した既存住棟2棟を解体し新3号棟を建設する。2012年度末までに基本・実施設計をまとめ、13年度に着工する方針。
1974年の建設で老朽化しているK棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ1080平方b)とL棟(同造5階建て延べ1080平方b)の2棟を解体。この跡地に新3号棟を建設する。
新3号棟の想定規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ約2600平方b。戸数は42戸で、1DK〜3LDKの間取りを中心に住戸タイプを設計の中で固める。
工事については、既存住棟の解体を行った上で、新3号棟の建築に着手。13〜14年度の2カ年で施工する予定。植栽や外構など環境整備工事も実施する。
「県営住宅田尻団地3号棟公営住宅整備事業設計業務委託」として行った指名競争入札には12者が応札。綜合設計事務所が1830万円で落札(予定価格2628万4000円)した。
田尻団地は、1969年から段階的にA棟〜L棟の計12棟を建設。その後、建物の老朽化に対応するため2004〜08年度にE棟、F棟、G棟、J棟の4棟のリモデル工事を実施。さらに、建て替え1期としてC・D棟の解体跡地に1棟48戸を建設し、現在、2期としてH・I棟の解体跡地で1棟80戸の建設を進めている。
所在地は焼津市すみれ台1ノ11ほか。
(2012/6/22)
建通新聞社 静岡支社