土岐市は、2012年度で「市役所本庁舎耐震補強・改修」の実施設計を計画していたが、基本設計を終えた段階で本庁舎の建て替え案が浮上したため、計画を一時ストップして方向性を検討することになった。具体的な検討方法がまだ決まっておらず、12年度末まで方針が定まらないことも考えられる。
本庁舎は1966年11月に竣工し、規模は鉄筋コンクリートラーメン構造地下1階地上4階建て延べ5956平方b。
施設全体がIs値0・6を満たしていない。特に1階のIs値は0・3以下で、地震時に倒壊や崩壊の危険性が高いとされていた。このため、13年度の補強と改修工事を目指して11年度に耐震二次診断と基本設計を日本設計中部支社(名古屋市中区)に委託して行った。
12年度は当初予算に1400万円を計上して実施設計を行う予定でいたが、基本設計を終えた段階で工事費用などを庁内で概算した結果、建て替えも視野に入れて再検討した方が妥当との意見があり、今に至っている。
提供:建通新聞社