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建通新聞社(中部)
2012/06/15

【愛知】ユミコア日本触媒 研究拠点設立で県と覚書

 ベルギーの機能材料大手ユミコア(ブリュッセル)と愛知県は14日、中部臨空都市空港対岸部(常滑市)への研究開発センター設立に関わる覚書を締結した。同社と日本触媒(大阪市中央区)は、新会社「ユミコア日本触媒」を設立。8月中をめどに県企業庁と事業用借地権設定契約を締結する。土地の引き渡し、着工は10月を予定しており、これをにらんで施工者を選定。操業開始は2013年10月を想定している。
 新会社が研究所を建設するのは、中部臨空都市空港対岸部の研究生産ゾーンKの一部(常滑市りんくう町1ノ25ノ19)。区画面積は約1・5f。同センターでは、主に自動車触媒の研究開発を計画。投資額は約34億円とみられている。
 建設地となる中部臨空都市空港対岸部では、東京かねふくが工場の建設を進めているほか、イオンモール(千葉県千葉市)が14年春の開業を予定。県企業庁が事業者を募集している商業施設や、外資系倉庫型量販店の進出計画も浮上している。空港島側でも山寿セラミックス(尾張旭市)が研究所を建設しており、11年度以降、企業の進出が顕著となっている。
 ユミコア社は非鉄金属大手企業として、世界に100拠点、国内に3事業所を設置。近年では2010年に神戸市にリチウムイオン電池関連の生産拠点を設置している。

提供:建通新聞社