建通新聞社
2012/06/16
【大阪】大阪府市魅力戦略会議 大阪城の観光拠点化案 旧NHK跡地に複合集客施設 もと市立博物館を再活用
大阪府市魅力戦略会議は、大阪城の観光拠点化案をまとめた。19日開催の府市統合本部会議に提出する。旧NHK跡地での複合集客施設の建設や、もと市立博物館の再活用、二の丸地区の便益施設再整備などを盛り込んだ。
大阪地区の歴史観光の拠点として、大阪城公園内とその周辺を再整備する構想。
大阪市中央区馬場町にある旧NHK大阪放送局跡地は、2002年に既存のビルを解体した後、現在まで更地の状態。一部が臨時の駐車場として活用されている程度。
戦略会議の案では、ここを観光にぎわい施設の用地として活用。関西の観光拠点機能を備えた複合集客施設を民間の活力とアイデアで整備する。13年度から設計を開始し、15年度の開業を目指す。
大阪城公園内では、もと市立博物館(旧陸軍第四師団司令部)の活用を図る。同施設は1931年の建設。60年に博物館として再利用されたが2001年に閉館。その後利用されていない。規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ約7,000u。これを民活で観光施設として再整備する。12年度に事業者を公募。決定後、13年度に設計を開始し、14年度末開業目指し再整備する。
二の丸地区では、新売店などの便益施設を民活で整備。12年度に事業者を公募。決定後、設計を開始し、14年度早々に開業するよう再整備する。
また、大阪城外堀の水辺のプロムナード整備などを計画。
このほか、豊臣石垣の発掘公開、AR(仮想現実)や砂像などによる初代天守閣、徳川本丸御殿などの可視化再現など新たに魅せる要素を加える。
これらの観光拠点化のマネジメントには、観光拠点型PMO(プロジェクトの統括・管理)を導入。13年度までにPMO事業者を募集・選定する計画だ。