建通新聞社四国
2012/06/15
【愛媛】今月中にも公告 県庁第一別館の耐震改修
愛媛県は、2012年度から3カ年事業で県庁第一別館の耐震改修を予定しており、工事契約を9月議会案件として上程するため、6月中にも公告する見通し。耐震化工事は、地下1階に免震装置を取り付け地震の揺れを伝えにくくする中間階免振工法で施工する。執務を継続しながらの施工となり、工期は約24カ月を見込んでいる。
第一別館(松山市一番町)は、1980年に建設した鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上11階建て延べ2万0398平方b。工事内容は地下1階層に免震材料・装置を設置するもので、52カ所ある柱の全てに積層ゴムを入れるほか、オイルダンパーを12カ所に分散して設置する。設置はエリア分けして少しずつ行っていく。また、建物が揺れた際に周囲に当たらないようにするためのドライエリア(溝)を掘り、エキスパンションジョイントで蓋をする。ドライエリアは場所によって深さなどが異なるが、概ね幅2・5b、深さ2b前後となる予定。上部構造の改修は行わない。
当初予算に改修事業費1億5580万円を計上するとともに、14年度までの債務負担行為として限度額22億9500万円を設定。入札方法は入札後審査型一般競争で施工計画型総合評価案件となっている。設計は松田平田設計(大阪市)が担当。