建通新聞社
2012/06/13
【大阪】大阪府・市 元近代美術館用地 「(仮称)中之島4丁目市有地活用マスタープラン検討会」設置へ 13年度に基本計画
近代美術館の建設を構想していた1ha余の敷地について、大阪市と大阪府は、「(仮称)中之島4丁目市有地活用マスタープラン検討会」を6月中にも設置する。検討会は、文化・集客施設の整備方針を協議し、2012年度末に方針を提示。この方針に基づいて、大阪市が13年度に基本計画を策定する予定だ。
検討会は、世界的な視点から市有地の在り方を検討できる有識者で構成。広域行政の視点から見た新たな美術館に求められるコンセプトやコンサートホールの整備の必要性などを検討する。堺屋太一氏が提案する「美術館村構想」も検討範囲に含む。美術館村は、テーマに特化した小規模な美術館を複数同じ場所に設置するもの。
検討会の示す方針をベースに、13年度は基本計画を策定。府市統合本部で議論している「中之島ミュージアム・アイランド構想」の西部エリアの核として、公民一体による整備を計画。隣接する国立国際美術館や市立科学館とミュージアムコンプレックスを形成する。
対象の土地は、大阪市北区中之島4丁目で敷地面積は1万0,600u。大阪市立近代美術館(仮称)の建設予定地として、14年度の着工を目指していたが、橋下徹市長は就任後にこの計画を白紙に戻し、大阪府市統合本部会議の議題として計画を再構築することとした。