弥富市は、新庁舎建設に向けた基本・実施設計を大建設計名古屋事務所(名古屋市中区)に委託した。2012年度末までに基本設計、13年度末までに実施設計を完了させ、14年度に工事を発注する計画だ。
3月にまとめた基本構想によると、新庁舎の規模は延べ床面積約1万平方bで階数は5〜7階建てを検討している。施設や設備の老朽化に加え省エネルギーへの対応の遅れ、耐震不足やバリアフリーの未施工、地盤液状化対策、施設の狭小による不十分な待合スペースなどの問題点が挙げられており、新庁舎ではこれらの解消が求められている。そのほか庁舎利用者の増加を見込んで、約200台分の自走式立体駐車場の整備も検討している。
現庁舎用地の北側部分(約1600平方b)を確保するとともに、現北棟(鉄筋コンクリート、鉄骨一部鉄筋コンクリート造3階建て延べ約6000平方b)を解体して、跡地に新庁舎を建設する。そのため、現庁舎機能を近隣の公共施設や建て替え対象に含まれない南棟などへ移設する必要がある。
13年度に解体工事を発注し、14〜15年度の2カ年で本体工事を進めていき、早ければ15年度中に供用を開始する。また、16年度上半期の完成を目指して、立体駐車場の整備工事も進めていく。
所在地は弥富町前ヶ須新田南本田335。
提供:建通新聞社