名古屋市教育委員会は、老朽化が著しく耐震性を満たしていない「千種図書館」について、改築するかリニューアル改修するか内部で検討している。同委員会としては改築を希望しているもよう。何らかの形で2013年度当初予算に予算要求する考えだ。
千種図書館は、1968年10月に開館した施設。老朽化しており、耐震対策やバリアフリー化も必要となっている。アセットマネジメントの考え方に基づき、リニューアル改修も検討しているが、耐震補強とバリアフリー化でエレベーターの設置などが必要なため、高額の費用が想定される。また現状では施設が狭いことから同委員会は建て替えたいもよう。建て替えの場合は、現地建て替えのほか、東山動植物園との連携による集客アップを狙い、動物園の正門前も候補地となっている。
改築かリニューアル改修かの決定時期は決まっていないが、13年度の当初予算には調査検討費や設計費など、何らかの形で経費を要求する考え。
現在の千種図書館の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1106平方b。所在地は千種区田代町瓶杁1ノ137。
同図書館は東山動植物園再生プランの一環として移転改築する計画で、08年度に実施設計まで進めていた。しかし同プランが見直しとなったため、計画は白紙になり、改めて改築かリニューアル改修かを検討することになった。
提供:建通新聞社