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北海道建設新聞社
2012/06/12

【北海道】小樽市立病院新築主体の再々公告は7月中旬−内装など見直し

 小樽市病院局は11日、参加者辞退のため再度中止となった小樽市立病院統合新築主体の入札について、3度目となる入札公告に向けた方針を明らかにした。本体規模はそのままに仕様や単価の見直しなどをして、7月中旬にも公告したい意向だ。
 同日開かれた市議会市立病院調査特別委員会で、松木秀樹主幹が見直しの基本的な考え方を示した。中止となった1回目と2回目の入札で、応札予定者が「予定価格の範囲内で施工できない」として辞退したことを受け、応札者を確保するために@病院としての規模や機能は変更しないA材料、デザインなど構造以外の仕様を変更するB建築主体から医療機器と関連する工事を分離するC各資材の見積もりを再検討し、市況価格を反映させる―との方針を挙げた。
 具体的には、外壁の外断熱施工や自然木を使った手すり、内装など約60項目について機能を損なわない程度にグレードをダウン。手術室や放射線シールドなど医療機器関連の工事を分離発注することで、主体の設計額を引き下げる。
 さらに鉄筋・型枠工などの労務単価や生コンなどの資材単価を市況価格に対応したものに改め、必要額の増額を図る。
 月内に市況価格の調査や設計・積算の見直しなどを終え、7月第2週に予定している市議会市立病院調査特別委員会で了承を得て、中旬にも公告。順調に進めば9月の着工となり、当初予定から6カ月遅れの14年9月に竣工する見通しだ。