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建通新聞社四国
2012/06/08

【香川】高架橋詳細設計に着手 円座香南線 整備

香川県道路課は、地域高規格道路の整備区間に事業化されている円座香南線約3`の本線に2012年度から暫定整備に着手し、17年度末の供用を目指す。路線は平面道路として暫定的に2車線を整備するが、区間内の国道32号と高松琴平線、琴電琴平線の交差部は一体で跨ぐ高架橋を建設する。12年度には高架橋の一部詳細設計を実施する。
 円座香南線の2.8`(中間工区)は、県道三木国分寺線から県道岡本香川線までの区間で、側道のみが11年3月に完成・供用されている。
 地域高規格道路として、整備計画当初、全線高架化で計画されていたが、財政状況の悪化により、07年度に計画を見直し、本線の整備を見送り、側道のみの整備としていた。
 12年度から事業再開するのは、暫定2車線の本線と国道32号や琴電などを一体的に跨ぐ高架橋。総事業費は約36億円。
 高架橋の全体延長は約575b。そのうち高架橋の南側半分となる高松琴平線より以南の詳細設計をエイト日本技術開発に委託した。期間は13年3月29日まで。
 詳細設計を委託した高架橋の南側半分の概要は、延長235.6b、幅員7.25b。下部工は逆T式橋台1基、張出式橋脚10基。上部工は橋台側(南側)から3径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋、単純プレストレストコンクリートプレテン床版橋(琴電軌道上部)、3径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋、2径間連続プレストレストコンクリート中空床版橋、単純プレストレストコンクリートコンポ橋(高松琴平線上部)。他、上り・下り用のランプが含まれる。
 高架橋北側半分の詳細設計は、今回委託した状況を勘案し13年度の委託を検討する。概要は延長340b。橋台1基、橋脚12基。
 地域高規格道路は、高速道路網を補完し60〜80`以上の速度で走行できる高品質な道路。
 県内の地域高規格道路計画は、市街地を環状に囲む延長約40`の「高松環状道路」と、環状道路と高松空港とを結ぶ延長約5`の「高松空港連絡道路」とで構成する壮大な計画があり、円座香南線はその一部。高松環状道路、高松空港連絡道路とも基本的な調査や路線全体の整備計画の検討を進める計画路線に指定されており、うち高松港から高松空港間の17`は、1995年8月に調査区間に指定され、さらに高松西インターチェンジから南へ岡本香川線タッチまでの延長2.8`は98年12月に整備区間へ格上げされ、99年度から側道のみが整備されている。