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建通新聞社四国
2012/06/08

【徳島】県関係は11億余 四国山地砂防の砂防・地すべり対策

国土交通省四国山地砂防事務所は、2012年度に直轄砂防・地すべり対策事業で対前年度比6・7%減の41億1100万円を投入する。内訳は、直轄砂防事業に2・6%減の33億5400万円、直轄地すべり対策事業に21・3%減の7億5600万円。
 徳島県関係では、直轄砂防事業に7億5200万円(21・5%減)、直轄地すべり対策事業に3億8500万円(21・6%減)を確保している。
 徳島県内の個別箇所を見ると、主な砂防関係では熊谷第4堰堤において施工中の工事の進捗に合わせて管理用道路と一部本堤工の整備を行う。管理用道路は延長約180b、本堤工は約1200立方b。本堤工の計画規模は、堤長70b、堤高14・5b、堤体積3150立方b。堰堤や管理用道路の設計は荒谷建設コンサルタント(松山市)が担当。場所は三好市東祖谷釣井地先。
 第3久保谷上川堰堤は、管理用道路の整備に着手する。管理用道路は総延長490bで、そのうち約270b区間の整備を行う。整備計画では、13年度に残り約220bの管理用道路と本堤工の一部、14年度に残る本堤工を行う方針。本堤工は透過型のスリットダムで、計画規模は、堤長46b、堤高14b、堤体積2330立方b、鋼製スリット29d。管理用道路の測量設計はニタコンサルタント(徳島市)、堰堤の測量設計八千代エンジニヤリング(本社東京都)が担当。場所は三好市東祖谷久保地先。
 川崎床固工は、現在、施工中の工事の進捗に合わせて9月ごろに公告する予定。概要は、護岸工2000平方b、管理用道路360b。場所は三好市池田町川崎地先。
 このほかにも、上尾後谷堰堤(三好市池田町)や堂の谷堰堤(三好市西祖谷山村)では用地調査を進めるほか、新居屋谷砂防堰堤(三好市東祖谷)と大西砂防堰堤(三好市東祖谷)で測量設計に着手する。また、西山谷堰堤(三好市東祖谷)と堂の谷第2堰堤(三好市西祖谷山村)では機能向上に向けた設計を行う。
 地すべり対策では、三好市西祖谷山村の善徳地区で抑止アンカー工などを2分割で公告済み。概要は、その1が抑止アンカー57本(総延長約1100b)、横ボーリング工6本(総延長約360b)、その2が抑止アンカー工62本(総延長約1300b)、横ボーリング工5本(総延長約250b)。